スマートフォンは私たちの日常生活に欠かせないツールとなりましたが、新しいモデルが発売されるたびに、古いスマホをどうするかという問題が生じます。
特に、個人情報の保護に敏感な方にとって、スマホの売却は慎重に行うことが大切です。
この記事では、スマホを売却する際に発生する個人情報のリスクと、それを避けるためのステップをご紹介します。
□スマホ売却時の個人情報リスクとは？
スマートフォンには、私たちの個人情報が大量に含まれています。
過去の携帯電話と比較して、スマホには住所帳やメール、写真だけでなく、ウォレット機能、iTunes、パスワードやID情報など、はるかに多くの個人情報が蓄積されています。
＊個人情報の種類とリスク
1:連絡先と通信記録
スマホには友人、家族、仕事関係者などの連絡先が保存されており、これらが第三者の手に渡るとプライバシーの侵害や不正使用のリスクが生じます。
2:財務情報
オンラインショッピングやバンキングアプリで使用するクレジットカード情報や銀行口座情報など、金銭的損失に直結する情報が含まれています。
3:パーソナルデータ
写真やビデオ、メモ、メールなど、個人的なデータが多く含まれており、これらが流出することで精神的な苦痛を伴います。
□スマホ売却前に実施すべき5つのステップ
＊売却前の準備
1:売れる端末かの確認
スマホを売却する前に、端末が売却可能な状態にあるかどうかを確認することが重要です。
これには、契約キャリアのホームページを利用して、端末代が完全に支払われているかをチェックします。
特にiPhoneを売却する場合、水没したかどうかを示す水没マークの存在を確認することが必要です。
このマークが赤く表示されていると、売却時に問題が生じる可能性があります。
2:データのバックアップ
個人データの喪失を防ぐために、スマホを売却する前には必ずバックアップを取ることが大切です。
iCloudやGoogleドライブをはじめとする複数の方法があります。
これにより、万一の事態に備え、大切な情報を保護できます。
3:iCloudからのログアウトと「iPhoneを探す」の無効化
iPhoneユーザーの場合、売却前に「iPhoneを探す」機能を無効化し、iCloudからログアウトすることが必須です。
これは盗難防止機能であり、この設定が有効のままだと新しい所有者がデバイスを使用する際に問題が生じます。
4:端末の初期化
すべての個人データと設定を端末から完全に削除するために、工場出荷時の状態への初期化を行います。
これにより、以前の使用者の情報が次の所有者に渡ることなく、デバイスが安全に再利用されます。
5:掃除と梱包
端末の外装を丁寧に掃除し、梱包することも大切です。
これは、売却価値を高めるだけでなく、輸送中の損傷を防ぐためにも必要です。
梱包方法は会社が指定する場合が多いですが、指定がなければ、端末をプチプチや紙で包み、安全に配送できるように準備します。
□まとめ
スマートフォンの売却は、個人情報の保護を最優先に考える必要があります。
上記のステップに従って丁寧に準備を進めることで、安心してスマホを売却し、新しいデバイスへの移行をスムーズに行えます。
個人情報のリスクを避けるためにも、これらのステップを忘れずに実施してください。
