iPhoneの調子が悪い時、原因を特定するのは難しいですよね。
でも、自己診断機能を活用すれば、どこが故障しているのか、どんな対処をすれば良いのかが見えてくるかもしれません。
そこで今回は、iPhoneの自己診断機能について、その種類や使い方、診断結果からわかることなどを解説していきます。
□iPhone自己診断機能とは
iPhoneには、ユーザー自身でiPhoneの状態をチェックできる自己診断機能が備わっています。
特別なアプリをインストールする必要はなく、iPhoneに内蔵された機能や、Appleのサポートページを利用して診断を行います。
*自己診断機能の種類
自己診断機能には、大きく分けて以下の2つの種類があります。
- iOS診断
Appleのサポートページからアクセスし、iPhoneの不具合に関する情報を入力することで、診断の案内を受けられます。
簡易チェックと詳細チェックがあり、詳細チェックではCPU、メモリ、バッテリーなどの動作状況を確認できます。
- 診断モード (Apple Diagnostics)
OS 18以降を搭載したiPhone 12以降の機種で利用できる機能です。
特定の操作(音量ボタンの同時押しとUSB接続)で起動し、バッテリーの状態やFace ID、カメラなどのハードウェアの状態をチェックできます。
*自己診断機能の注意点
自己診断機能は便利ですが、いくつかの注意点があります。
- 診断できる範囲
自己診断機能では、ハードウェアの故障を特定できる場合がありますが、ソフトウェアの問題や複雑な故障は特定できないことがあります。 - iOSのバージョン
診断モードは、iOSのバージョンが古いと利用できない場合があります。
最新のiOSにアップデートしてから試してみましょう。
- 診断結果の解釈
診断結果が異常を示していても、必ずしも修理が必要とは限りません。
まずは、Appleのサポートページや専門家のアドバイスを参考に、適切な対処法を検討しましょう。
□iPhone故障箇所を特定する
自己診断機能を活用することで、iPhoneの故障箇所をある程度特定することができます。
具体的な使い方と、診断結果からわかることを見ていきましょう。
*自己診断機能の使い方
自己診断機能を使うには、以下の手順で操作します。
- iOS診断: Appleのサポートページにアクセスし、製品一覧からiPhoneを選択します。
- 現在抱えている不具合項目を選択し、詳細を選択します。
- メールアドレスを入力すると、iOS診断の案内メールが届きます。
- メール内のリンクをクリックして、診断を開始します。
または、診断モード(Apple Diagnostics)を使うには、以下の手順で操作します。
- iPhoneの電源をオフにします。
- 音量ボタンの「+」と「−」を同時に押した状態でUSBケーブルを接続します。
- Appleのロゴが表示されたら手を離し、診断モードが起動するまで待ちます。
- 診断項目を選択し、テストを実行します。
*診断結果からわかること
診断結果からは、以下のようなことがわかります。
- バッテリーの状態
バッテリーの最大容量やパフォーマンスの状態を確認できます。
最大容量が著しく低下している場合は、バッテリー交換を検討しましょう。
- ハードウェアの異常
カメラ、Face ID、スピーカーなどのハードウェアに異常がないかを確認できます。
異常が検出された場合は、修理が必要になる可能性があります。
- ソフトウェアの問題
iOSのバージョンが古い場合や、ソフトウェアに不具合がある場合は、アップデートや復元を試すことで改善する場合があります。
□修理が必要なケースとは
自己診断の結果、修理が必要となるケースはどのような場合でしょうか❓修理を検討する基準と、修理に出す前の準備について解説します。
*修理を検討する基準
以下の状態に当てはまる場合は、修理を検討しましょう。
- ハードウェアの故障
画面割れ、ボタンの陥没、水浸入など、物理的な損傷がある場合。 - 機能の異常
カメラが起動しない、音が聞こえない、充電ができないなど、特定の機能が正常に動作しない場合。 - バッテリーの劣化
バッテリーの最大容量が著しく低下し、充電の持ちが悪くなった場合。
*データのバックアップ
修理に出す前に、必ずデータのバックアップを取りましょう。
iPhone内のデータは、iCloudやiTunesを使ってバックアップできます。
バックアップがあれば、万が一修理中にデータが消えてしまっても、復元することができます。
□修理に出す際の注意点
iPhoneを修理に出す際には、正規店と非正規店のどちらを選ぶか、修理費用の相場はどのくらいかなど、注意すべき点があります。
*正規店と非正規店
iPhoneの修理は、Apple StoreやApple正規サービスプロバイダなどの正規店と、街の修理店などの非正規店で受けることができます。
- 正規店
Appleの品質基準を満たした修理を受けられます。
保証期間内であれば、無償で修理を受けられる場合があります。
- 非正規店
正規店よりも安価に修理を受けられる場合があります。
ただし、修理品質や保証内容には注意が必要です。
*修理費用の相場
iPhoneの修理費用は、故障箇所や修理内容、修理店によって異なります。
- 画面割れ→15,000円〜30,000円程度
- バッテリー交換→8,000円〜15,000円程度
- 水没修理→10,000円〜30,000円程度
修理に出す前に、修理店に費用や修理内容を確認することをおすすめします。
□まとめ
iPhoneの自己診断機能を活用することで、故障箇所を特定し、適切な対処法を見つけることができます。
自己診断の結果、修理が必要な場合は、正規店と非正規店のメリット・デメリットを比較し、信頼できる修理店を選びましょう。
修理に出す前には、データのバックアップを忘れずに。